自律神経の乱れ 自律神経失調症

自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。

暮らしから

ひも解く原因

 

・精神的、身体的なストレス

 

・昼夜逆転などの不規則な生活

 

・疾患が原因となる自律神経の乱れ

 

自律神経の乱れが引き起こす疾患

自律神経失調症

 

精神的なストレスや過労が引き金となって自律神経が乱れ、心や体に不調があらわれた状態です。不安や緊張、抑うつなどの心のトラブルにより、吐き気をはじめ多汗、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状があらわれます。

 

 

改善方法(改善が見られなければ必ず病院へ)

 

やはり呼吸です。自律神経のバランスを整える

 

体の力を抜き、お腹をへこませながら息をゆっくりと吐き続け、吐き切ったら息をいっぱいに吸い込む腹式呼吸を繰り返す習慣をつけると良いでしょう。自律神経のバランスを整え、リラックス状態をつくり出すことができます。

 

 

四の五の言わず、ゆっくり休む

 

ストレスには、十分な休息が必要です。「怠けている」と思わず「いますべきことは休むこと」と割り切って、気持ちを楽にして何もしない時間をつくるように心がけましょう。

 

市販の薬をこわがらない

 

頭痛には鎮痛薬、下痢には止瀉薬、不眠には睡眠導入薬というように、対症療法としてOTC医薬品を利用することができます。また、ストレスからくる胃腸の不具合には、漢方処方の胃腸薬を服用してみましょう。また、体の疲れを感じたときの栄養補給として、ビタミン剤や栄養補給剤など、さまざまなものが活用できます。ビタミンB1誘導体、ビタミンB6、B12などの成分が体の疲れに効果をあらわします。

 

 

普通のことです。抵抗しないで病院で診察を受ける

 

ストレスによる激しい胃腸の痛みは内科や消化器科を、気分の大きな落ち込みは心療内科や精神科を受診しましょう。しっかり話を聞いてくれる医師や臨床心理士を選ぶと良いでしょう。また、主治医に相談するのも一つの方法です。

 

自律神経の乱れによる神経性胃炎

 

仕事などによる精神的なストレスや過労が原因となる胃炎です。ストレスや生活習慣の乱れなどから、自律神経がバランスを崩して胃酸が過剰に分泌され、気分がふさぐ、のどがつかえる、胸やけがする、胃が痛む、胃がもたれるなどの胃炎の症状を引き起こします。

 

 

 

改善方法は。。。まず病院です。

 

さらに大切なのは「リフレッシュ」

やはりストレスを軽減させることです。

 

日々の生活でストレスを和らげる、溜めないことを心がけ、適度な運動をしたりしっかりと休息を取るようにしましょう。気分転換にカラオケや旅行などに出かけることも、リフレッシュに繋がります。

 

自律神経の乱れによるメニエール病

 

ストレスなどが原因で内耳のリンパ液に異常が生じます。

 

自分や周囲がぐるぐる回るめまいと、どちらか一方の耳にだけ起きる耳鳴り、そして難聴の3つが同時に起き、多くの場合、強い吐き気や嘔吐をともないます。

 

危険な疾患ではありませんが、放置すると耳鳴り・難聴が進行します。

 

改善方法は。。。

 

まずは病院ですね♪

 

メニエール病は、ストレスにも起因していると考えられているため、生活習慣を改善して、ストレスを緩和することも大切です。規則正しい生活を送り、軽い運動や耳のマッサージなどを習慣にすることを心がけましょう。

 

 

耳のマッサージ♪

 

風邪を引いた後にも効果的です

自律神経の乱れによる過呼吸症候群

 

過剰な精神的ストレスが引き金となって、突然浅く速い呼吸を繰り返す疾患です。動悸や酸欠状態のような息苦しさを感じます。

 

さらに呼吸のしすぎによって血液中の二酸化炭素が過度に減少することで、めまい、手足のしびれや筋肉のこわばりなどが生じます。

 

息苦しさから呼吸をしようとして、さらに呼吸のスピードが速まる悪循環に陥ることもあります。

過呼吸症候群はメンタル面と大きく関係しているため、うつ状態など精神的な不安定を取り除かなければ、完治する可能性は低いといえます。

 

また、一度過呼吸を経験してしまうと、「あの息苦しい状態がいつ襲ってくるかわからない」と、常に不安がつきまとうようになり、さらに精神的に追い込まれてしまう可能性もあります。

 

過呼吸症候群にならないためには、日常生活の中でストレスを取り除くように努めることです。悩み事を一人で抱えこまず、常に周囲と円滑にコミュニケーションを図ることを心がけましょう。

 

「しゃべる」という行為の間は、息を吐き続けることになるので、体内の酸素の量は減った状態になります。

少しでもストレスを感じた場合、呼吸が苦しい場合は、積極的に周囲の人と会話をして気分を和らげるようにしてみましょう。

 

誰かが過呼吸時のサポート方法

次のことに注意して、呼吸のリズムを整えてあげよう!

 

ゆっくり吐くことを意識することで、二酸化炭素不足を解消できます。

 

息を吐くことを意識します

 

「吸う:吐く」が

1:2になるくらいの割合で呼吸

1回の呼吸で

10秒くらいかけて吐く

 

息を吐く前に

1~2秒くらい息を止める

 

胸や背中をゆっくり押して、呼吸をゆっくりするように促してあげてください