更年期の疲労感

 

更年期障害としての疲労感や倦怠感は

更年期女性の7割ほどにみられるといわれています。

 

更年期になると卵巣の機能の低下により、エストロゲンの分泌量が減少します。エストロゲンが分泌されなくなってくると、視床下部は卵巣まで上手く命令が行き届いていないと勘違いし、混乱が生じてしまうのです。

 

 

視床下部は女性ホルモンの分泌に深くかかわっているだけでなく、自律神経や内分泌系、免疫系など、体内で重要な役割を担っているところをコントロールする働きをしています。その視床下部が正常に働かなくなると、自律神経をはじめとして体全体のバランスが崩れます。

 

そのバランスの乱れを正そうとして、体も脳も無理な働きをするようになり、疲労してしまうのです。

 

更年期の「疲労」「倦怠感」を軽くする方法

 

熱めのシャワー

 

42℃ほどの熱めのシャワーを浴びましょう。その後、手足に冷水をかけると自律神経を刺激することができます。こうすることで、自律神経の乱れによる倦怠感の解消を目指します。

 

早寝早起き

 

体内の働きを正常に近づけるためには、規則正しい生活を送らなければなりません。早寝早起きを心がけて、生活のリズムを整えましょう。朝に目覚めたら太陽の光を浴びることも効果的です。

 

 

散歩や体操といった軽い運動を日課にしましょう。

 

疲れやすいからといって、体を動かさずにいてはいけません。

 

ただし、無理に激しい運動をする必要はありません。継続して行える程度の運動を行いましょう。

 

疲労回復に効果的なのが、ビタミンB群・C・Eの摂取です。

豚肉やうなぎ、レバー、緑黄色野菜、果物、ナッツ類などを積極的に食べるようにしましょう。

また、エストロゲンに似た作用のあるイソフラボンを補うこともおすすめします。

 

大豆や大豆製品に多く含まれているので、更年期には意識してとるようにしてください。