中高年の人が悩まされる

肩の痛み・・・
いわゆる「五十肩」


50歳代を中心として

40代から60代まで
幅広くこの症状に

悩んでいる方が多い
そんな症状の50肩・・・


まずは「敵を知る」
それが大事なので読んでくださいませ


一般的に整形外科等でも
肩関節周囲組織の退行性変化を基盤として
明らかな原因なしに発症し
肩関節の痛みと運動障害を認める疾患群と定義されています


退行性変化→退行性変化ってちょっと聞きなれないかも、退行性変化とは、細胞や組織に生じる変性や壊死を指します。病院や整骨院では「加齢によるもの」というように説明される場合もあるかもしれません。


五十肩には特に誘因が認められないことが多いのですが
たまに軽微な外傷の繰り返しの後に肩の不快感や疼痛で発症する場合もあります。


で、病院での受診誤骨や関節に異常がなかった場合
このときが困るんですよね
ただ、じっとしておくといいわけではない
骨や関節に異常がないならば
次の段階が必要になります


それを行うのが運動による改善方法ですね


肩の障害を予防したり軽減するには
ローテーターカフを鍛えるといい
という文言をよく見かけませんか?


でも、このローテーターカフって何?
さぁ、それでは説明しますね













【ローテーターカフ】

肩周りの深い部分の筋肉である4つの筋肉
・棘上筋(きょくじょうきん)
・棘下筋(きょくかきん)
・肩甲下筋(けんこうかきん)
・小円筋(しょうえんきん)
この4つを総称して呼んでいます



肩を支えるチームの名前
それがローテーターカフ
そのメンバーが4人いて


・棘上筋(きょくじょうきん)
・棘下筋(きょくかきん)
・肩甲下筋(けんこうかきん)
・小円筋(しょうえんきん)

という名前なんです
まぁ、そういうこと♪


で、その4つの筋肉が何をしてくれるのかというと・・・





・棘上筋

棘上筋は肩甲骨の方から、腕の骨を体に引き付けるようにしてに引っ張り上げています





・棘下筋

棘下筋は肩甲骨の後から腕の骨を体に引きつけるように外旋(外側に回転)させます




・肩甲下筋

肩甲下筋は肩甲骨の内側に張り付くように位置していて、そこから腕の骨を体に引き付けつつ内旋(内側に回転)させます





・小円筋

小円筋は肩甲骨と上腕の骨を後ろからつなぐような形をしていて、腕の骨を外側に回転させます






50肩は・・・


・発症から約2週間の急性期
・その後約6ヵ月間の慢性期
・慢性期を経て回復期にいたります

あなたの症状はいまどのあたりでしょうか?


・急性期
動かすとズキンと痛みます。動かさなくとも痛んだり、夜中に痛んだりもします。そうこうしているうちに、肩が回らなくなりシャツを着ることも難しくなってきます。

・慢性期
徐々に痛みが軽減し日常生活はもどってきますが、肩の可動域は小さくなります。

・回復期
可動域制限がまだ残りますが、痛みは少なくなっていきます。また、大きな機能障害の自覚はなくなり徐々に可動域が自然回復します。

でも、これらの回復経過に1年前後を要するとされています
あぁ、1年かかるのか・・・
そう思った方もいらっしゃるでしょうが
これはスムーズに回復してこのくらいかかるわけです



実は、日本医学会の報告では平均約7年後にも半数の患者に何らかの痛みや可動域制限が存在していたとの報告があるそうですから、油断禁物ですね。


ただ安静にしていればいいわけではないし
自然治癒力に任せるだけでもだめだし


そうです…
積極的に痛みと可動域制限を改善する
ということが必要になるんです



なので↑このローテーターカフのトレーニングが必要になります



野球やバレーボール、テニス、ゴルフなど
腕を高く上げたり強く振ったりする動作を頻繁に行うスポーツ


また、事務作業の方も油断禁物です


人間の片腕はキャベツ1個分という重さです


その腕を宙ぶらりんにしつつキーボード叩いていませんか?
何時間も何時間もマウスを握っていませんか?



その作業だけでも
腕は腕の重さを支え続け
さらに動かさないでいるので血流が阻害され
腕全体、そして首に至るまでの流れが…


ちょっと考えればわかりますよね


ですから、どなたであっても
ローテーターカフを構成する筋肉のバランスを
高いレベルで保っておく事が重要となるわけです。

 

 

 

 

 

痛い最中の皆さんへ→
運動した後に痛んだ場合はどれくらいで痛みが治まるか様子をみます。翌日には元に戻る程度なら、運動の回数を急に増やさずに少しずつ続けてみてください。運動した後に痛みが強くなったり、なかなか痛みが治まらないときには無理に続けないようにしてください。また運動前には1度医療機関を受診され、必ず医師や理学療法士に相談してトレーニングを行ってくださいね♪