表現者の皆さんへ

 

パフォーマンス向上のために

 

 

 

 

 

 




【講師の選び方】

ケガをしたからこそ、声が出なくなったからこそ、身体の使い方を真剣に考える、そんなダンサーやシンガーも多いと思います。でも日常に習慣化できるトレーニングでないとなかなか継続できない。ですから、日常的にできる地味だけど効くことを教えてくれる先生を選んでくださいね。

 

【パフォーマーが、けがやアクシデントを防ぐために】

踊ってる歌ってるというような特別なことをしている人は、身体を温めることが何よりも大事です。いきなり行っていきなり踊る、いきなり歌うなどするとけがやアクシデントを引き起こしやすくなります。常日頃から余裕のある時間配分で動きましょう

 

【お稽古場に早く来ている人は、必ず上達します】

すべての習い事、レッスン、リハーサルを通じて同じことが言えます。身体だけではなく、メンタル面でもお稽古場やレッスン室には早く入って心身をニュートラルに整えましょう。その後のトレーニングやリハーサル時間の充実が全く違います。

 

【寒さは禁物】

寒い時期は気圧がさがり空気が重くなります。身体の外も中も縮みます。耳もノドも縮むんです。首や手首、ふくらはぎや足首などを冷房や寒気から常に守る工夫を生活に取り入れましょう。同時におしゃれも楽しめばセンスも磨きがかかりますね。

 

【シンガーでもサウナスーツ】

夜の移動などが多い役者やシンガーの皆さんに、通気性の良いサウナスーツをおススメします。かなり寒気を防いでくれますし、すぐさま動けます、ウェアにわざわざ着替えなくても動けます荷物が少なくて済みますね。ただし、脱着が簡単で通気性が良いものにしてくださいね。

 

【ため息が出る日は思い切って稽古を休みましょう】

嘘も方便です、「仕事が終わらない」で、いいじゃないですか。誰も傷つかないしあなたも身体が楽です。疲れている日はパフォーマンスも悪くなり、あなたは余計に自信を失う恐れがあります。そういう時は思い切って稽古を休みましょう。

 

【マッサージを習慣にしましょう】

電車の中で、勤務中に、学校で、どこでもできるセルフマッサージを習慣にしましょう。ぎりぎりでお稽古に飛び込む日でも、移動中に心身を整えて移動すれば、心構えが整うのでかなり違います。パフォーマーならば1つのツボでも覚えておくとよいわけです。

 

【足元に注意】

御稽古場、舞台上、パフォーマンスする場所、どこであっても床の状態はかならず身体全体に負担をかけます。できるだけクッションの良い靴を通常から選んだり、レッスン用のシューズの履き心地に注意しましょう。それだけでも身体のメンテナンスが楽になります。

 

【クールダウンは必ず!】

お稽古の後、レッスンの後、本番の後、ストレッチやリリースは表現者であれば必ず行いたい大切なことです。また、痛めている場所があれば、すぐクールダウンさせましょう。「あとで」ではなく、「すぐに」対応できると明日が変わります。

 

【ストレッチをする上での注意点】

・暖かいところでやる

・反動はつけない

・呼吸を止めない

・人と比べない

・意識して行う

・肩の力を抜く

・1か所90秒が目安

力づくで行わないで心地よさを感じてくださいね



【呼吸コントロールで良い発声】

役者や歌手は大きく長い発声ができるよう腹式呼吸を使いますが、横隔膜を使う胸式呼吸も感覚できるようになると、呼吸そのもののコントロールにつながり、最後のひと声までかすれることなく発声できるようになります。

 

 

 【大人からのアーティストの苦労】

 

子供のころから何かを習ってそれがいつの間にか自分の仕事になる。というような道程ではなく、大人になって好きなことに出会ったり気がついたり、子供のころから抱えていた夢を大人になって自分の経済で叶えたりしてきた人々が自分の表現活動をどんなふうに重ねていけばいいかわからない。。。それで、とにかくオープンマイクで、対バンライブで、という形式に落ち着くことが多いのですが、この形式では客観的な意見や俯瞰した意見はなかなかもらえません。しかしながら、自分の視点以外の視点が、自分のアートを、自分の表現を、さらに大きくするのは間違いな事実です。

 

 ただの自己満足、仲間内だけでの満足などで終わらないようにしてほしい。

 

  

 

 

【観客への思いやりを持つこと】

 

 

出演者の皆さんにお願いしたいことです。まず、演者が観客を思いやる度量を持つこと。観客を思いやることで自分の技量は必ず上がります。他者を思いやるということはあまりにもシンプルなことなので、ついついおろそかにしがちですが、それはあまりにも大切なことなのです。

 

 

自分のアートを確立していくためには、ある程度のくくりや形式が定められた空間の中で、自分の表現を客観的に見て何かを助言してくれる空間の中で、他者を思いやる心を保ちながら、大人からも技術を磨くことが大切だということを実感してほしいと願って、コツコツ開催しています。出演者の人生を心から想いながら。。。

 

 

たまたま、私に出会ってくださったみなさんの表現活動が、その人生が、少しでも佳い時間で満たされますようにと、心から。