ダンスシューズとダンサーの足:解剖学
【ジャズダンスシューズについて】
ジャズシューズはジャズダンス以外のダンスにも使用されます
チアダンス、サルサや社交ダンスなどの練習用にも使えますし
最近ではエレクトーンの練習用に利用している人も多いそうです
ジャズシューズには素材や靴底のタイプ等によって様々な特徴があります。
ジャズシューズのデザインの代表は。。
*ハイカットタイプ(ブーツタイプ)*
足首で固定できるため、ピルエット(ターン)がしやすい。
やや大きめでもひもで縛るので脱げにくく
サイズが変わりやすい成長期のキッズやジュニアに人気のタイプです
*ローカットタイプ*
軽くて足になじみやすく、甲やつま先を伸ばしやすいのが特徴です。
典型的なジャズダンスシューズの代名詞のようなタイプですね♪
*スニーカータイプ*
ダンススニーカーはいろいろなダンスにご利用いただけるのではじめてですという方には用途が広いスニーカータイプを勧めています
ジャズシューズに比べて底が厚く床の感触が足裏に伝わりにくいのですが私のクラスではクラス前半で足裏をしっかり鍛えるので靴の中で筋肉は十分に動いているはずですが、不安な場合はあらかじめクラスの先生等に確認してからご購入ください。
*サイズの選び方*
ジャズシューズは足のしなやかな動きにフィットさせながらも足を守る役目も持つものなので、必ず履いて試してみることをお勧めします。必ず自分の足長に合ったサイズのものを選びましょう。
厚めの靴下を履くかもしれない・・・
足幅が広いから・・・
成長期だからすぐ履けなくなる、もったいない・・・
そんなこんな、悩みますよね。。。
革のものは履いているうちに横幅が伸びてきますますので、そのことも考慮に入れてご購入ください。
成長期であれば、靴の中敷きを入れて使えば1サイズ上を購入しても足に負担が少ないでしょう。
*靴の中の足*
ダンスシューズの中では
足はどうなっているの?
踊ったことがない方はピんとこないかもしれませんね
ポイントしたときは
このように足の骨は並んでいます
靴の中でも指を丸めたりしていません
足の裏にある筋肉のアーチライン
このアーチラインの筋肉で
しなやかにつま先まで
伸ばしています
つま先立ちになった時は
このように骨が床を押して立ちます
絵をよく見てくださいね
つま先立ち(ポイント)の時にも
足裏のアーチラインは失われません
それくらい足の裏の筋肉は重要なのです
このアーチが衰えていたり
鍛えが不足していると
骨に負担がかかります
これはフレックス&ポイントの時の足首の状態です
距骨という骨が出たり入ったりしながら動いています
足首の動きが柔軟でなければ
膝に負担がかかります
膝の負担は股関節にかかります
股関節の負担は背骨に影響を与えます
このことは逆からも同じことが言えますね
なので、ダンス全般において
「首の位置」が大事とも言われるわけです
つま先立ちの時
これだけの筋肉が
骨を支えて動いています
何一つ必要ない筋肉はありませんね
ダンサーであればなおさらのことです
*ダンサーに足の多いけが*
・捻挫
捻挫とは関節周辺の軟部組織の損傷です。
関節が外からの力によって可動範囲を大きく超える動きを強制された場合に起きます
・疲労骨折
いつも同じ力が加わり続けることでその部分が骨折してしまいます。
つま先立ちの多いダンサーたちの足は特に中足骨を疲労するといわれています。
・腱炎
筋肉が骨に付着している部位の周辺が炎症を起こします。
練習量が増えた時などにおきやすい炎症です。
ダンスシューズからダンサーに多いけがまで
簡単にご紹介しました
何も考えないで踊って足を痛めないようにして下さいね!